楽しむ'お寺'! 香川「おつとめ」からみる、 新しいパフォーマンスの場づくり part1
投稿:2018/03/21
楽しむ'お寺'! 香川「おつとめ」からみる、 新しいパフォーマンスの場づくり part1
こんにちは!ぴよぴよチャンなのだ。そろそろあったかくなってきたね。
先月2/17(土)、香川県丸亀町の善照寺にて、ジャグリング×仏教のパフォーマンス企画「おつとめ」が開催されたのだ。
今回はそのイベントの内容をおさらいするPart1をお送りするよ。

(おつとめの詳細はこちら)
続編のpart2もあるので、そのまま続けて読んで見てネ! それではスタート!
目次
1、おつとめを知る
(1)「おつとめ」のポイントチェック
(2)午前の部のおさらい
(3)午後の部のおさらい
1.おつとめを知る
⑴おつとめのポイントチェック
まずはこのイベントのポイントを、簡単にチェックしていこう。
・どんな企画?
「おつとめ」は、仏教とジャグリングを組み合わせた、実験的なパフォーマンスイベント!(※1)
凡人サーカスアーティストとして活躍されている山本健一さん(※2)と、善照寺の住職・副住職さんたちが、 ジャグリング×仏教で、何か面白いことできないかな?と考えたのがきっかけで生まれた企画だよ。
ジャグリングとお寺… ジャンルが全く違うけど、どういう組み合わせなんだろう?
実は、住職・副住職さんのお二方とも、ジャグリング・パフォーマンスにつながりのある方たち。
住職さんはフットバッグの大会で日本一なったことがあるパフォーマー「へんも」さん(※3)。 そして、副住職さんも大道芸人「とっしゃん」さんとして活動されているパフォーマーさんなのだ(※4)。
このような縁のある背景もあって、仏教とジャグリングを掛け合わせた「おつとめ」が実現したんだネ!
※1 おつとめ Webサイト
※2 山本健一さんブログ「凡人サーカスアーティスト」
※3 へんもさんブログ「へんもブログ」
※4 とっしゃんさんブログ「とっしゃんのおもロジカル」
・イベントの概要を教えて!
おつとめは「午前の部」「午後の部」と2つの部が用意されていたよ。
サクッと2つの部の内容をイラストで紹介していくネ。
~午前の部のおさらい~
①一緒に読経
午前の部は、はじめに住職・副住職さんと一緒に、仏様に向かって法典を読むところからスタートしたよ。 この時点で「おつとめ」のパフォーマンスが始まっているみたい。

②大道芸人れもんさんのパフォーマンスショー
読経が終わったら、次は大道芸人「れもん」(※5)さんのパフォーマンス。

時々失敗?なのか、あえて演技の中に組み込んでいるのか、
道具を落としてしまっても、カバーがとてもお上手。さすがプロ…。
ぴよぴよが個人的に気になったのは、ローラーボーラー。
板と板の間にシガーをはさんで、板数を増やしていく技を披露していたよ。
シガーボックスのこんな使い方があったのネ!サークル在籍時に試してみたかったなあ…。
演技のテンポも心地よく、見ていてワクワクするショーだったピヨ。
(終始さわやかで素敵でした)

↑あごのせシガー
※5 れもんさんホームページ「大道芸人れもん OFFICIAL SITE」
③副住職さんによる法話
れもんさんの演技が終わった後は、副住職さんによる「因縁果」のお話。
因縁果の意味を、やさしい解説で教えてくれたよ。

まず、原因と結果を表す「因果」を、花が育つまでのプロセスに置き換えて考えてみると…
①種まきをする
②種に水をやる
②水をやった結果、花が咲く
となるピヨ。
ここで元に戻って、各プロセスを漢字に当てはめてみると…
因は「種」・縁は「水」・果は「花」となるよ。
種を蒔いて、水をやって、最後に花が咲く。
つまり、「結果を残すためには、種を撒き続けることが必要だよ~」と伝えているのだ。
そう考えると…「おつとめ」自体も、パフォーマンスの可能性を広げる”ひとつの種”になっているのかもしれないピヨね。
③れもんさん×副住職さんの対談
午前の部の最後は、大道芸人れもんさんと副住職さんのトーク。

お話の中では、
・ジャグリングを始めるまでの経緯
・大道芸人になるまでのお話
・路上パフォーマンスで感じたこと
・現役ジャグラーからの質問
などの話題が挙がったピヨ。
ジャグリングとの出会いのエピソードをはじめ、中盤からはパフォーマーとして活躍する上で感じたことを語ってくれたよ。
特に、路上パフォーマンスをするとき、最初のお客さんをどう引き寄せる?といったトークでは、
・自分から声をかけて興味を引きつけてみる
・パフォーマンスエリアを区切るロープ(ここから先は入っちゃダメの印)を張る際に、通りがかった人に手伝ってもらって、そのままお客さんにする
といった具体的な意見が。
特に路上では、お客さんは自分で集めないといけないから、
こちらから積極的に声をかけないと厳しい面もあるみたい。
依頼ではお客さんが”観賞”という目的を持って集まっているけれど、路上で通りがかる人々は”他の目的”を持っているから、まずはこちらに向いてくれる仕掛けが必要なんだネ。
パフォーマーさんならではの実際の話を聞く機会は意外と少ないので、とても有意義な時間だったピヨ。
~午後の部のおさらい~
次に午後の部を見ていくよ。

①読経
はじまりは、住職さん&副住職さんによる読経(…というのかな?)。
まるで歌のようで、自然と引き込まれちゃう…。
15分ほど、お二方の声が会場に響いていたピヨ。
薄暗い会場の中で静かに響く歌声は、不思議な雰囲気を作り出していたよ。

②Room kidsさんによるパフォーマンス
読経が終わり、会場にしん、と静けさがただよったころで、Room kids(※6)さんによるパフォーマンスがスタート。
ステージのイメージは以下のとおりピヨ!

あれれ、ステージに誰もいないけど…と思っていたら、Room kidsの岡本晃樹さんは客席側からすっと登場。
そしてここから、岡本さんが表現する世界(物語)が広がっていくよ。

道具を落としたり、また道具が軽やかに手の中で操られていったり…
見ていると、時々道具が意志を持っているように見えたピヨ。
道具だけが主張せず、体とバランスが取れた”動き”が表現されていたよ。
不思議なのは、道具を扱ってジャグリングしているはずなんだけど、あまり”ジャグリング感”を感じさせないのだ。
ひとつの投影された映像作品を見ているみたいな感覚。“アート”としての面が強いのかな?
見る人それぞれがいろんなメッセージを与えるような作品だったピヨ。
※6 RoomKids Twitterアカウント
③Room kids 岡本さん×住職さんの対談

パフォーマンス終了後は、住職さんと岡本さんによるトーク。
午前の部とは違い、トークの内容はパフォーマンスについてのコアなお話がメイン。
お話の内容は以下の通りピヨ。
・夜のおつとめについて
・今回の岡本さんの作品について
・お寺でのパフォーマンスについて
お二人方ともパフォーマーとして活躍されていることもあり、
トークの内容は表現者としての立場から感じる・思っていることをお話してくれたよ。
岡本さんの作品についてのトークでは、”精神性”というキーワードが。
今回の作品では、岡本さんは”精神性”の部分にこだわりがあったみたい。
演技が進むにつれ、その時によって道具のイメージ(軽い・重い、動く・止まる)が変わっていたのは、“精神性”を動作で具現化しようとしていたのかな?と感じているピヨ。
④岡本さんによるプレゼン
最後は岡本さんによるプレゼン。

プレゼンの中でお話されていたのが、「ショーケースの作り方」について。
岡本さんが普段どのように作品づくりをしているのか、
どのような考えを持って創作と向き合っているのかが伝わってくる内容だったよ。
ルーティン作りなどに参考になる内容だったので、お話されていたポイントを書いておくピヨ。
(※ぴよぴよのメモが元なので、おおよその内容です。)
・作品の中のアピールポイントを設定する
→ジャグラーにしかわからないマニアックなポイントでなく、誰もが分かるポイントを設定する。
・作品づくりは①はじめ、②おわり、③なか、の順番で作っていく
・作品の設定やストーリーには「芯」が必要
→アイデア出しには”言葉”や”色”などもストーリー設定の参考としてみる。
アピールポイントについては、ジャグラーにとって意識しておきたい部分ピヨ。
いつのまにか、作品の中にマニアックな技術を多く詰め込んでしまうこと、意外と多いかも…
そうでなく、誰もが分かる(=共感できる)ポイントを意識しないとネ。
そして、「はじめ、なか、おわり」の順番が大事だというお話には納得。
「おわり」が明確でないと、「なか」を辿る明確な道筋は、なかなか見えてこないのだ。
作品づくりへの感覚や考えをテーマとしたお話を聞いていると、
その方のジャグリングとの関わり方や、作品づくりへの姿勢が見えきて面白い!
素敵なお話ありがとうなのだ。
Part1 「おつとめを知る」はここまでピヨ!
最後まで読んでくれた方、ありがとうなのだ。
続編記事のPart2 「2、おつとめを深める」では、一歩踏み込んだ考察を書いていくよ。
Part2はこちらから
ではでは、Part2で待っているピヨ!♪(o・ω・)ノ))
こんにちは!ぴよぴよチャンなのだ。そろそろあったかくなってきたね。

先月2/17(土)、香川県丸亀町の善照寺にて、ジャグリング×仏教のパフォーマンス企画「おつとめ」が開催されたのだ。
今回はそのイベントの内容をおさらいするPart1をお送りするよ。

(おつとめの詳細はこちら)
続編のpart2もあるので、そのまま続けて読んで見てネ! それではスタート!
目次
1、おつとめを知る
(1)「おつとめ」のポイントチェック
(2)午前の部のおさらい
(3)午後の部のおさらい
1.おつとめを知る
⑴おつとめのポイントチェック
まずはこのイベントのポイントを、簡単にチェックしていこう。
・どんな企画?
「おつとめ」は、仏教とジャグリングを組み合わせた、実験的なパフォーマンスイベント!(※1)
凡人サーカスアーティストとして活躍されている山本健一さん(※2)と、善照寺の住職・副住職さんたちが、 ジャグリング×仏教で、何か面白いことできないかな?と考えたのがきっかけで生まれた企画だよ。
ジャグリングとお寺… ジャンルが全く違うけど、どういう組み合わせなんだろう?
実は、住職・副住職さんのお二方とも、ジャグリング・パフォーマンスにつながりのある方たち。
住職さんはフットバッグの大会で日本一なったことがあるパフォーマー「へんも」さん(※3)。 そして、副住職さんも大道芸人「とっしゃん」さんとして活動されているパフォーマーさんなのだ(※4)。
このような縁のある背景もあって、仏教とジャグリングを掛け合わせた「おつとめ」が実現したんだネ!
※1 おつとめ Webサイト
※2 山本健一さんブログ「凡人サーカスアーティスト」
※3 へんもさんブログ「へんもブログ」
※4 とっしゃんさんブログ「とっしゃんのおもロジカル」
・イベントの概要を教えて!
おつとめは「午前の部」「午後の部」と2つの部が用意されていたよ。
サクッと2つの部の内容をイラストで紹介していくネ。
~午前の部のおさらい~
①一緒に読経
午前の部は、はじめに住職・副住職さんと一緒に、仏様に向かって法典を読むところからスタートしたよ。 この時点で「おつとめ」のパフォーマンスが始まっているみたい。

②大道芸人れもんさんのパフォーマンスショー
読経が終わったら、次は大道芸人「れもん」(※5)さんのパフォーマンス。

時々失敗?なのか、あえて演技の中に組み込んでいるのか、
道具を落としてしまっても、カバーがとてもお上手。さすがプロ…。
ぴよぴよが個人的に気になったのは、ローラーボーラー。
板と板の間にシガーをはさんで、板数を増やしていく技を披露していたよ。
シガーボックスのこんな使い方があったのネ!サークル在籍時に試してみたかったなあ…。
演技のテンポも心地よく、見ていてワクワクするショーだったピヨ。
(終始さわやかで素敵でした)

↑あごのせシガー
※5 れもんさんホームページ「大道芸人れもん OFFICIAL SITE」
③副住職さんによる法話
れもんさんの演技が終わった後は、副住職さんによる「因縁果」のお話。
因縁果の意味を、やさしい解説で教えてくれたよ。

まず、原因と結果を表す「因果」を、花が育つまでのプロセスに置き換えて考えてみると…
①種まきをする
②種に水をやる
②水をやった結果、花が咲く
となるピヨ。
ここで元に戻って、各プロセスを漢字に当てはめてみると…
因は「種」・縁は「水」・果は「花」となるよ。
種を蒔いて、水をやって、最後に花が咲く。
つまり、「結果を残すためには、種を撒き続けることが必要だよ~」と伝えているのだ。
そう考えると…「おつとめ」自体も、パフォーマンスの可能性を広げる”ひとつの種”になっているのかもしれないピヨね。
③れもんさん×副住職さんの対談
午前の部の最後は、大道芸人れもんさんと副住職さんのトーク。

お話の中では、
・ジャグリングを始めるまでの経緯
・大道芸人になるまでのお話
・路上パフォーマンスで感じたこと
・現役ジャグラーからの質問
などの話題が挙がったピヨ。
ジャグリングとの出会いのエピソードをはじめ、中盤からはパフォーマーとして活躍する上で感じたことを語ってくれたよ。
特に、路上パフォーマンスをするとき、最初のお客さんをどう引き寄せる?といったトークでは、
・自分から声をかけて興味を引きつけてみる
・パフォーマンスエリアを区切るロープ(ここから先は入っちゃダメの印)を張る際に、通りがかった人に手伝ってもらって、そのままお客さんにする
といった具体的な意見が。
特に路上では、お客さんは自分で集めないといけないから、
こちらから積極的に声をかけないと厳しい面もあるみたい。
依頼ではお客さんが”観賞”という目的を持って集まっているけれど、路上で通りがかる人々は”他の目的”を持っているから、まずはこちらに向いてくれる仕掛けが必要なんだネ。
パフォーマーさんならではの実際の話を聞く機会は意外と少ないので、とても有意義な時間だったピヨ。
~午後の部のおさらい~
次に午後の部を見ていくよ。

①読経
はじまりは、住職さん&副住職さんによる読経(…というのかな?)。
まるで歌のようで、自然と引き込まれちゃう…。
15分ほど、お二方の声が会場に響いていたピヨ。
薄暗い会場の中で静かに響く歌声は、不思議な雰囲気を作り出していたよ。

②Room kidsさんによるパフォーマンス
読経が終わり、会場にしん、と静けさがただよったころで、Room kids(※6)さんによるパフォーマンスがスタート。
ステージのイメージは以下のとおりピヨ!

あれれ、ステージに誰もいないけど…と思っていたら、Room kidsの岡本晃樹さんは客席側からすっと登場。
そしてここから、岡本さんが表現する世界(物語)が広がっていくよ。

道具を落としたり、また道具が軽やかに手の中で操られていったり…
見ていると、時々道具が意志を持っているように見えたピヨ。
道具だけが主張せず、体とバランスが取れた”動き”が表現されていたよ。
不思議なのは、道具を扱ってジャグリングしているはずなんだけど、あまり”ジャグリング感”を感じさせないのだ。
ひとつの投影された映像作品を見ているみたいな感覚。“アート”としての面が強いのかな?
見る人それぞれがいろんなメッセージを与えるような作品だったピヨ。
※6 RoomKids Twitterアカウント
③Room kids 岡本さん×住職さんの対談

パフォーマンス終了後は、住職さんと岡本さんによるトーク。
午前の部とは違い、トークの内容はパフォーマンスについてのコアなお話がメイン。
お話の内容は以下の通りピヨ。
・夜のおつとめについて
・今回の岡本さんの作品について
・お寺でのパフォーマンスについて
お二人方ともパフォーマーとして活躍されていることもあり、
トークの内容は表現者としての立場から感じる・思っていることをお話してくれたよ。
岡本さんの作品についてのトークでは、”精神性”というキーワードが。
今回の作品では、岡本さんは”精神性”の部分にこだわりがあったみたい。
演技が進むにつれ、その時によって道具のイメージ(軽い・重い、動く・止まる)が変わっていたのは、“精神性”を動作で具現化しようとしていたのかな?と感じているピヨ。
④岡本さんによるプレゼン
最後は岡本さんによるプレゼン。

プレゼンの中でお話されていたのが、「ショーケースの作り方」について。
岡本さんが普段どのように作品づくりをしているのか、
どのような考えを持って創作と向き合っているのかが伝わってくる内容だったよ。
ルーティン作りなどに参考になる内容だったので、お話されていたポイントを書いておくピヨ。
(※ぴよぴよのメモが元なので、おおよその内容です。)
・作品の中のアピールポイントを設定する
→ジャグラーにしかわからないマニアックなポイントでなく、誰もが分かるポイントを設定する。
・作品づくりは①はじめ、②おわり、③なか、の順番で作っていく
・作品の設定やストーリーには「芯」が必要
→アイデア出しには”言葉”や”色”などもストーリー設定の参考としてみる。
アピールポイントについては、ジャグラーにとって意識しておきたい部分ピヨ。
いつのまにか、作品の中にマニアックな技術を多く詰め込んでしまうこと、意外と多いかも…
そうでなく、誰もが分かる(=共感できる)ポイントを意識しないとネ。
そして、「はじめ、なか、おわり」の順番が大事だというお話には納得。
「おわり」が明確でないと、「なか」を辿る明確な道筋は、なかなか見えてこないのだ。
作品づくりへの感覚や考えをテーマとしたお話を聞いていると、
その方のジャグリングとの関わり方や、作品づくりへの姿勢が見えきて面白い!
素敵なお話ありがとうなのだ。
Part1 「おつとめを知る」はここまでピヨ!

最後まで読んでくれた方、ありがとうなのだ。
続編記事のPart2 「2、おつとめを深める」では、一歩踏み込んだ考察を書いていくよ。
Part2はこちらから
ではでは、Part2で待っているピヨ!♪(o・ω・)ノ))